ウシ卵母細胞体外成熟とウシ体外受精に関する研究

 

このケースでは、
(1)ウシ卵母細胞に対して、Cellbox™の安全性と適合性を評価すること
(2)Cellbox™ Shiper Groundを使用し、ウシ卵母細胞の体外成熟(IVM)をIVF胚の発育に悪影響を与えることなく行えるのか
という2つの研究目的の実証実験としてCellbox™が使用されました。

卵母細胞は、比較のため3つのグループにランダムに振り当てられ観察されました。

①Cellbox™ CO2平衡化培地IVM
②Cellbox™ Hepes 培地IVM
③従来のCO2 IVM

メインの比較は①と③、②は輸送の間、CO2平衡化培地IVMの代替としてHepes緩衝IVMを使用するため①と②の二次比較として追加されました。

 

実証実験(1)安全性と適合性の評価

[流れ]
卵丘卵母細胞複合体(COC)の採取と体外成熟(IVM)
  ↓
精子の調製
  ↓
体外受精(IVF)と培養(IVC)

2024年6月20日に検証が行われ、その日に753個の卵母細胞が採取されました。最終的に培養2日目(授精後48時間)に分割胚の数を記録、7日目と8日目に胚盤胞の数を記録、9日目に孵化した胚盤胞の数が記録されました。

Cellbox™のチャンバー内の温度記録は、温度ロガーの測定精度を考慮すると、37.8℃~37.9℃の許容範囲内で非常に安定していました(Cellbox™は38.0℃に設定)。

表面温度プローブよるチャンバー内の温度測定
・機器: Nilotechのデュアルデジタル温度プローブを備えたNiloChecker (精度0.03℃)
・温度:プローブ1=38.14℃
プローブ2=37.86℃
・Cellbox™設定温度=38.0℃
・結果:合格

チャンバー内のプローブ:時間の経過に伴う温度の安定性を評価するために、時間の経過に伴う温度の記録を行いました。
・ロガー:Omega, OM-91, data logger, temperature
・Cellbox™設定温度 =38.0℃
・結果:初めにチャンバー内の温度が若干上昇しましたが、その後38.16 ℃で長時間安定しました。温度ロガーの精度は±0.3 ℃ということを考慮するCellbox™のチャンバー内温度は設定範囲内で安定すると言えます。
他に、培地のpHの測定も行われました。
結果、すべての値が望ましい範囲内にあることが示されました。

 

実証実験(2)ウシの体外受精に関する研究

この研究は、2024年6月20日に卵母細胞採取を行い、合計753個の卵母細胞が採取され実施されました。
結果として授精開始後48時間(培養培地中で約28時間後)に、卵母細胞/受精卵の卵割を評価しました。3つのグループ間で卵割率(卵割した受精卵の総数/卵母細胞の総数)に有意差は見られませんでした。

すべてのグループで卵割率が良好であり、卵母細胞の成熟度と受精率が良好であることを示されました。

 

Cellbox™ Shipper Ground で成熟した卵母細胞から作られた7日目の胚(画像と*参照)
* 初期胚盤胞
** 胚盤胞
*** 成長した胚盤胞と
**** 孵化中の胚盤胞

Cellbox™ Shipper Groundで成熟した卵母細胞から完全に孵化した胚盤胞

完全に孵化した胚盤胞は、体外で非常に大きく成長しています。紹介しているのは1日後の画像です。これは、Cellbox™ で成熟した卵母細胞から作成された胚盤胞の生存能力を示しています。

 

結論

Cellbox™チャンバーの温度とガス濃度、VOCレベル、培地中のpHの初期品質保証評価により、Cellbox™ Shipper Groundが、CO2平衡培地での体外卵母細胞成熟のための正確かつ安全で安定した条件をサポートすることが確認されました。体外胚生産研究では、Cellbox™ ShipperのCO2平衡培地の入ったバイアルで成熟した卵母細胞は、従来のシステムとまったく同様の速度で胚を発育することが示されました。Cellbox™ が卵母細胞の成熟と胚の発育を良好な速度でサポートし、生産された胚は従来の成熟で発生した胚と同様の体外生存率を持ち、品質が良好であることが確認されました(VetEmbryoおよび Cellbox Solutionsとの協力により)。

参照先URL
https://cellbox-solutions.com/usecases/bovine-embryo-production-study

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